リーダーの条件-成功に必要な本物のリーダーシップとは

リーダーの資質、役割、素質、リーダーシップ、リーダーの条件などを検索している人は、偽リーダーになったり、リーダーになったつもりで他人を巻き込み、失敗する前に読んで下さい。

ネットに書かれている記事を読んで本物のリーダーになれたら、今頃ネットユーザーはリーダーだらけのはずです。

しかし、そんな魔法のような出来事も、うまい話も見聞きしたことはありません。ネットを検索すればリーダーに関する素晴らしい記事がたくさんヒットします。次のまとめを読んでください。

▶ リーダーとして成功するために必要な条件とは?

リーダーの条件をまとめた、よい記事だと思いますが、何故これらの記事をいくら読んでも、本物のリーダーになれないのでしょうか?

リーダーとは何かリーダーシップとは何か」の答えを多く人は知っていると思います。答えを知らないまま、ネットで仕入れた情報を鵜呑みにして、リーダーを目指すのは危険です。

リーダーに必要なものとは

リーダーについてネットを検索すると様々な条件や素質などが書かれています。資質、能力、スキル、知性…リーダーシップについては、説得力、身体的な耐久力、自己制御力、持続する意志…と、実に様々でキリがありません。

みなさんの周りを見渡してみてください…総理大臣、県知事、市長…社長、部長、課長…それぞれの組織にリーダーがいます。

冒頭で紹介した、まとめに書かれていた人物像と一致しているでしょうか?必ずしも一致していないと思います。

それは、社会や会社など、人が集まる組織には、人や時代の流れなど、変化の中で熟成されてきた文化や風土があるためです。

この文化や風土のなかで、成果をあげられる人がリーダーに選ばれます。成果をあげられない人が、リーダーになる場合もありますが、それが文化や風土によるものであり、周囲からの期待も込められた結果です。

必ずしもリーダーの条件と一致するとは限らないのが現実です。ネットの情報は、気づきを得るのにはよいですが、鵜呑みにして、あなたの現実に合わないリーダーを目指さないようにしてください。

現実社会でリーダーに必要なものは、ひとつしかありません。

それは、成果をあげる知恵と行動です。

成果をあげる知恵と行動

成果をあげる知恵と行動を備えている人は、仕事ができるなど魅力的なところがあるため、注目を集めやすい人物になります。

会社の中を見渡して注目を集めやすい人物を分析してみてください。なにか魅力的なところがあるはずです。わからない時は周りに尋ねてみてください。あなたの知らない魅力がわかると思います。

成果以外の問題は人間性でありフォロワーシップに関係するので、人格など、人間性を個別に高めていくしかありません。

どのような人間性のリーダーが、あなたの現実にある文化や風土に合うのかを知り、目指すリーダー像を自分で決めなくてはなりません。

成果をあげる知恵と行動は、仕事は注意深くミスのないようし、疑問が出たときは人に聞くなど、基本的なことの積み重ねです。

詳しくは、あなたの現実にある文化や風土の中で、成果をあげる知恵と行動を持つリーダーから、仕事を通じて学ぶことができます。

リーダーとは何か、リーダーシップとは何か

リーダーとは何かリーダーシップとは何か」について具体的に書いてある専門書も読んでください。

リーダーにカリスマ性はいらない
・リーダーシップは手段に過ぎない
・リーダーシップはカリスマ性とは無縁
・リーダーシップとは仕事である
・リーダーシップとは責任である
・リーダーシップとは信頼である

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専門書を読むとリーダとは何か、リーダーシップとは何かについて詳しく理解できます。

知恵がある人は融通が利く

成果をあげる知恵について、誤解がないように少し補足しておきます。まず知恵の意味から読んでください。

知恵
・物事の道理を判断し処理していく心の働き。物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。

成果をあげる知恵があると、その場その場で適切に対応できたり、臨機応変にその場に相応しい処置のできる融通が利く存在になれます。論語には次の言葉があります。

君子は器ならず
・ある用途のために作られた器物と異なり、君子は一技一芸にかたよらず、完全円満である。

・器は用途が限られているが,君子は一技一芸だけにかたよることはない。

君子とは人格者のこと

このように昔から、人間性の優れた人は、臨機応変にその場に相応しい処置のできる融通が利く存在であったことがわかります。融通が利くのは、多くの知恵を備えているからですが、知恵は実践の賜物であるため、行動しないと備わることがありません。

次は、成果をあげる行動についての補足です。

まず自分でやってみる

成果をあげる行動についても論語を紹介します。弟子が先生に君子とはどういう人かとたずねた時に次のように答えています。意味と解説は引用です。

先行其言、而後従之
・先ずその言を行い、しかる後にこれに従う

意味:優れた人は、人に何か教えを与える時には、先ず自分でやってみせてから口を開くものである。

解説:君子と呼ばれるような優れた人は、人にあれこれ言う前に実際に自分でやってみて、それが上手くいくことを証明してみせることで、信用を得ます。それから、それをすることの意味を説明すれば、他の人にも理解しやすいからです。

これでリーダーには、成果の上がる知恵と行動が、必要であることがわかりました。知恵があっても行動できなければ役に立たず、行動できても知恵がなければ愚かです。

成果をあげる知恵と行動は、車で例えると両輪ですので、片方だけでは機能しません。まず自分でやってみることが大事ですが、愚かな人間と思われないように先人たちの知恵を借りましょう。

行動には先人たちの知恵を活かす

先人たちの知恵とは、簡単に言うと経験者の話です。社会にも会社にもあなたより先に経験した人がいると思います。

その人たちに尋ねて知恵を借りましょう。もし、いなかったり、尋ねるのが難しい場合は、本などの知識を仕入れる情報源を持つようにしましょう。

知恵だけであれば先人たちが、行動、名言、格言、論語、ことわざ…と、言葉をたくさん残しているので、学ぶことができます。ただし、経験者の話を聞いたり、本を読んでも知識として記憶に蓄積されていくだけです。

行動しないと、自分の知恵にすることはできません。知識の段階で人に言ってしまうと「知ったか振り」と、罵られるので注意してください。

知識が知恵に変わるのは、例えば、ことわざの「後悔先に立たず」は、“腹が立った時に怒った後の面倒”を想像することに結びつきます。

その言葉で気持ちを落ち着かせることにより、想像した、後の面倒が避けられ、自分の知識である先人たちの知恵を活かしたことになります。

これを繰り返しながら、知恵を自分のものにして、臨機応変にその場に相応しい処置のできる融通が利く人間になっていきます。

知恵を活かすには、次の考える力が必要です。

▶ 非難と批判の違い-知らない人は損をする-成功と失敗の原因

知識による思い上がりと勘違い

考える力が身につくと、本を読むことで知識を得ることが楽しくなります。

ときに無知な自分を恥ずかしく思うこともありますが、人によっては「思い上がり」をすることがあるので注意が必要です。

本を読んでわかった段階では、まだ知識を得たに過ぎません。知識を得て行動し、実践を繰り返すことで、やっと理解して知恵になっていきます。思い上がってしまうと、相手の気持ちがわからないだけでなく、おごりも出てきます。

本を読んで知識を得ただけで、デキる人間やスゴイ人間になったような勘違いをしないよう注意しましょう。もし勘違いをして、自分を過信し思い上がってしまうと、以下の動画のような寂しい結末がおとずれることもあります。

▶ 致命的な思い上がり-反面教師が驕り高ぶる傲慢な人を治す

調子に乗り勝手な判断をして周りに迷惑をかけないように、”泣いて馬謖を斬る”も知っておきましょう。

まとめ

リーダーに必要なものとは、成果をあげる知恵と行動でした。

成功に導く本物のリーダーシップとは、仕事、責任、信頼などであり、詳しくは、あなたの現実にある風土や文化の中に存在するリーダーから仕事を通じて学べるものでした。

学ぶためには、基本的なことの積み重ねと、ネットの記事を鵜呑みにして、目指すべきリーダー像を間違わないようにすることが大事でした。

専門書を読んでリーダとは何か、リーダーシップとは何かについても理解できたと思います。ほかにも知ったか振りや思い上がり、おごることにも注意が必要でした。

記事中で「成果以外の問題は人間性…」と書きましたが、これには個人差があります。経験者の話や本から知識を仕入れ、知恵(事例などを含む)を知り、現実と照らし合わせながら、自分で行動しながら考えなくてはいけません。

ネットには、素晴らしい記事がありますが、あなたの会社のリーダーになる方法を書いた記事はないと思います。記事はあくまで参考程度ですので、あなた自身が、自分で目指すべきリーダー像を決めて進んでいかなくてはなりません。

それが、あなたが周囲から必要とされるリーダー(求められるリーダー)になるための方法だと思います。

下記リンクより人間性を高める記事をお読みください。

▶ 人間性を高める