見る目を養う-世の中の仕組みを知り見抜く力を鍛える

これまで「男(女)を見る目がない」と、言われたことのある人は、人を見る目がなかったとあきらめ、同じ失敗を繰り返さないように気を付けるようなります。

しかし、これでは失敗をしないと、見る目は養えないような気がしますが、そんなことはありません。

自分で失敗をしなくても、他人の行為から感じる気持ちなどを知ることで、人や物事を見抜く力を鍛えることはできます。

「世の中の仕組みは金と権力」と言う人もいますが、そのことも考えながら見る目を養っていきましょう。

人や物事を見抜く力-見る目を養う

見抜く力を繰り返し鍛えることで、人や物事に対し“危険or大丈夫”などの判断ができるようになっていきます。

例えば、ニュースで詐欺事件の手口が公開され、それを知れば同じ手口には騙されませんよね。つまり人や物事を知ることで、私たちの見る目は養われているわけです。

見抜き方を覚えないと、怪しいところがわからないので、怪しい人を見抜きながら、世の中の仕組みと合わせて伝えていきます。

見る目”の意味を紹介します。見る目がある人とない人は以下のことでわかれます。

見る目とは(デジタル大辞泉の解説)
1 見たようす。見た感じ。
2 他人の目。他人のおもわく。
3 物事の真偽・優劣を見分ける力。眼力(がんりき)。眼識。
4 見ること。会うこと。

見る目とは(大辞林 第三版の解説)
①他人の目。はた目。おもわく。
②物事を見ぬく能力。鑑識眼。
③物事の見方。視点。
④会うこと。会う機会。
⑤見た様子。見た目。外見。

実に多くの場面で用いることもわかりますが、“見る目”とは、人や物事を見抜く力であることがわかります。

物事を把握する

実際に世の中の仕組みを知りながら見る目を養っていきましょう。先に「世の中の仕組みは金と権力」と言う人がいると書きましたが、それは果たして本当なのでしょうか?

金と権力といえば、政治家を連想しますが、物事を把握するために次の動画をご覧ください。

このように、いろいろな人の意見を聞くことは、それだけ多くの“見る目”を通したことになります。自分の知らないことなどがわかり、物事を把握できるようになりますが、多くの意見を聞くことは注意が必要です。

多くの意見には、見る目がない人の意見もありますし、同意見の場合は、それ以上の把握はできなくなります。

意見は外部から入ってくる情報です。必要なものを選び取り、不要なものを捨てる取捨選択をおこない物事を把握しなければなりません。特にインターネットの情報は要注意です。

このように人の意見を聞きながら(動画を見ながら)物事を把握するだけで、見る目が変わった人もいたと思います。

物事の真偽を見分ける

この会見後、問題の議員は書類送検となっています。

元県議は2011年度から受け取った政務費1834万円を全額返済しており県警は逮捕を見送る方針。捜査関係者によると、元県議は容疑を認め「大半を議員活動に使っていない。内規を熟読し、どうしたら政務費として申請できるか考えた。架空計上が認められ、エスカレートさせてしまった」と供述している。
出典:号泣元県議、野々村氏の逮捕見送り 詐欺罪など書類送検へ

また維新の会との関係については、橋下氏が以下の回答をしています。

このように野々村氏の嘘がばれてしまい、偽りであったことがわかり、物事を見抜けました。

世の中のよい仕組み

問題の発端となった政務活動費について「監視されなてないの?」と、疑問に思う人もいたのではないでしょうか。

一例ですが、世の中のよい仕組みのひとつである全国市民オンブズマンが監視しています。返還要求など詳しくは下記リンクよりご覧ください。

▶ 全国市民オンブズマン 政務調査費・政務活動費 特設ページ

また、事件発覚後は、次のように全国で返還される事態が起きています。

野々村竜太郎・元兵庫県議(48)による政務活動費の不適切な支出が明らかになった昨年7月以降、少なくとも31の地方議会で計約9400万円の政務活動費が議員から返還されていたことが朝日新聞の調査でわかった。
出典:政務活動費、全国9400万円超返還 元兵庫県議問題後

このようにして、世の中のよい仕組みが機能すると、悪い仕組みは淘汰されていくことがわかります。

野々村竜太郎・元兵庫県議は失職、書類送検となりましたが、返還した他の議員はどうなっているかわからないことを考えると、悪い仕組みを利用する人間まで淘汰されるかはわかりません。

世の中の仕組みを知ると、同じことをして失職・書類送検になる者と、そのまま居座り続ける議員がいることに、理不尽さを感じた人もいたのではないでしょうか。

人間がつくる世の中の仕組み

これまでのことで「世の中の仕組みは金と権力」には、一理あるため間違ってないことがわかりましたが、これは世の中の悪い仕組みであり、よい仕組みによって監視・淘汰されていました。

例えるなら、正直者が馬鹿をみるのが、世の中の悪い仕組みで、正直者が馬鹿を見ないようにしているのが、世の中のよい仕組みといえます。

どちらも世の中の仕組みではあるのですが、人間の正義不義などによってつくられているのが世の中の仕組みでした。

人や物事を見抜く方法

世の中の仕組みを大別すると、人間の善と悪、正義と不義などですので、いいことと悪いことを見分けられる人が、人や物事を見抜く力のある人になります。

いいことと悪いことを見分けるために、法律や道徳が存在しているので、それを知り高めることが人や物事を見抜く方法と言えます。

また見抜く力は、嘘を見抜く、浮気を見抜く、本質を見抜く、人を見抜く、性格を見抜く、男を見抜く、女を見抜く…など、様々な場面で使う力でもあります。

見抜く力がなければ、人に騙されたり、利用されたり、お金を奪われたり、傷つけられたり…悪いことや災いの起きる不幸な人生になります。

因果応報もあるため、見抜く力は、幸せな人生を送るために、非常に大事な力であることがわかります。

理不尽なことに負けない

このようにして人や物事を見抜けるようになると、悪いことがわかるため、理不尽さを感じるようになります。政務活動費の事件で理不尽さを感じた人もいたと思います。

そのような世の中の理不尽さだけでなく、会社の理不尽さも感じるようになりますが、仕事で理不尽さを感じると何事も上手くいかなくなります。

理不尽さを感じると、人は行き詰ったり、やる気が失せることもあるので、次の専門書を読んで自分をコントロールしてください。

これまでの価値観を揺さぶるものであり、深みも帯びているので、再読してこそさらに価値が上がる貴重な本であると感じている。処世術やスキルに突っ込んでいく以前の、自分の身の処し方、スタンス、基本となる価値観を深く内省させる本なので、本書により人生観や人生そのものが一変するということが十分にあり得る。

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これで理不尽なことが起きても負けない強い心がわかるので、自分をコントロールできるようになると思います。

まとめ

人や物事を見抜く力、見る目を養うには、物事を把握し真偽を見分けることが不可欠でした。見る目を養う際には、人の意見を聞くことも大事でしたが、取捨選択をおこなう必要がありました。

世の中の仕組みには、悪い仕組みと、よい仕組みがありましたが、人間の善と悪、正義と不義などによってつくられているのが世の中の仕組みでした。

法律や道徳などを知り、いいことと悪いことを見分けることが、人や物事を見抜く方法でした。人や物事を見抜けるようになると、理不尽さを感じるようになるため、自分に理不尽なことが起きても負けない強い心が必要でした。

見る目(人や物事を見抜く力)の有無が、人生を左右することもわかりました。一歩間違うと大変危険です。下記より自分に必要な記事を読んで、見る目を養うことをお勧めします。

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